2014年09月16日

運。

「虫の音」

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今日は徳島まで鉄人と息子、そしてかみさんとで撮影に出かけていた。夕方仕事が終わって広島までの帰り道でのことである。

広島〜徳島間を車で往復すると約600キロ。一度の給油では足りず、徳島の板野のインター手前にあるガソリンスタンドで必ず給油をする。

そのスタンドはセルフではない。給油をスタッフに頼んだ後鉄人はトイレに行った。そしてしばらくして車に戻ってみると、鉄人の車の周りに人が集まっていたのだ。

「何事?」

給油の間にタイヤの空気圧を測っていたスタンドのスタッフのひとりが、

「左側後輪のタイヤの空気圧が足りません。パンクかもしれませんね。」

これから高速に入る。パンクなら一大事である。早速パンクかどうか調べてもらった。数分後・・・。

「やはりパンクでした。釘が刺さってました。どうしましょう?」

どうしましょうって、直してもらいたいに決まっている。

「修理をお願いします。」

10分くらい掛かると言う。10分なら短いくらいだ。することもなく待っていた。すると・・・。

「ラジエター液が減ってます。エンジンが焼き付くかもしれません。どうします?」

「じゃあそれもお願いします。」

かみさんはガソスタの商品は値段が高目なので渋っていたが、鉄人、「ポテト」も頼んでしまったのである。

ちょうど10分後、タイヤは修理を完了した。

もしガソスタがセルフだったらどうなっていただろう。もしガソスタのスタッフが空気圧を調べなかったらどうなっていただろう。その後すぐに高速に乗ったのである。今こうやってブログを書いていないかもしれない。後で考えたらゾッとした。

たった数センチの小さな釘が、鉄人家族の運命を大きく変えていたかもしれないのである。人生は1秒先のことさえ分からない不確かなものなのである。長い人生で積み上げて来たものが、ほんの些細なことで一瞬にして消えてしまうこともよくあることだ。考えてみれば人生など極めて儚いものなのではないか。

今回はたまたまパンクを見つけることが出来た。でも次は分からない。鉄人は、有人のガソスタを結構利用する。
「ポテト」も押しに弱いのでつい買ってしまう。でもそれで良いとも思っているのだ。

鉄人は車に全く興味もないし知識もない。そんな人間が自ら進んで車の点検やメンテをするだろうか。幾らかのお金を惜しんで、カー用品のお店に商品を買いにいくだろうか。否である。

有人のガソスタで定期的に簡単に点検してもらったり「ポテト」を買っていた方が、鉄人みたいな人間は安心なのである。

今回は修理と商品の購入で計7000円掛かった。パンクを知らないままの自分たちのその後をシュミレーションしてみたら、その7000円はあまりにも安価なものに見えてくるのである。

ただ、かみさんは「ポテト」がお好きではない様だ。

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2014年09月15日

指定席。(新聞読めないんだけど〜)

「ミーちゃんシリーズ 3」

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最近は他人のブログをあまり見なくなっていたのだが、たまに懐かしい方や新しい方から鉄人のブログにコメントをいただくことがある。

今日は時間もあったので、以前よく訪れていたいろいろなブログにお邪魔してみたのだ。以前と同じ様にまたは以前より活発にブログの更新をされて、「広島ブログ」の上位をキープされているブロガーもいらっしゃったが、中には最近は全く更新されていないブログだとか、以前は上位にいたのに既に広島ブログからは消えているブログなどもあり、時の流れを感じずにはいられない。

でも以前よく訪れていたブログを見つけると、直にお邪魔し近況を知ることが出来た。そのブロガーの個性が変わっていないことに嬉しくなったり、ちょっとお疲れ気味かなと感じたりもした。

そもそも論ではないが、何故自分はブログを書いているのだろうと思うことがある。元々会社のホームページでの営業の一環としてブログを始めたのだ。それまで文章なんか書いたこともない。ホームページの管理人に促され、「この俺が出来るんかな?」と思いつつ渋々ながらスタートしたというのが実際のところである。

だから何年もブログを続けるなんて当初思いもしなかった。辛辣なコメントをいただいたり、炎上騒ぎもあった。
それでも何とか続けている。励ましのコメントをいただくこともあるので、何時の間にか鉄人にとってブログを書くということは生活の一部になっている様だ。

同じ様に他のブロガーの方々もそうであろう。いろいろなブログにお邪魔した今日、改めてそう感じているのである。
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2014年09月14日

布団。

「ミーちゃんシリーズ 2」

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さて今日は三連休の中日である。ボランティアに行くよと知人に連絡したところ、ボランティアが大勢訪れて家が粗方片付いたので来なくてもいいとの返事。他の被災地も県内外から沢山のボランティアが加勢に来ていて体力がない鉄人はどうも出番がなさそうであった。

被災地にはまた他の形で協力が出来ればと思い、疲労も蓄積していたので休むことにした。昨日今日とゆっくりしている。でも生来の貧乏性なのか、一日の何処かで必ず仕事をしているのだ。

今日は読書に勤しんだ。仕事が忙しいと職業柄目が疲れる。読書をする気になれない。まとまった時間を読書に当てるのは久しぶりである。本日読んでいた漫画である。タイトルは「禅問答の知恵」。難解な禅問答を漫画にすることで、分かりやすく説明している。

その本のあまりの誤字脱字の多さにいささか閉口してしまったのだが、その誤りの箇所を、以前この本を読んだ誰かが修正していた。その行為は、この本に対して真摯な態度で臨んでいたことが窺える訳で、誤字脱字が多いのにも関わらず、本の内容自体は中身のあるものだったのである。

古今の名僧たちが禅問答の中で言わんとしていることは、結局「あるがままでいる」ということだと思う。自我という色眼鏡でものごとを捉えないということ。不染汚(ふせんね)の世界観である。捕らえ所のない心(空)を不染汚の心で観察すると「あるがまま」という境地になる。

言うは易しであるが、確かにそれが答えだと思う。猫のミーちゃんは不染汚の心であろう。ただし無自覚である。我々人間は無自覚であってはならない。「不染汚」を自覚しながら生きることが大切だと思うのである。
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2014年09月12日

無警戒。

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ミーちゃん最近益々だらしがない。我々に気を許し始めたのか警戒心が無くなっている。猫は寝るのが仕事だが、その寝方がだらしない。仰向けに腹を出して寝ていることがよくある。これは鉄人たちが以前実家に行ってた時には見せなかった姿である。

鉄人の足に頭を擦り付けたり、足を舐めたりと少々変態気味である。これも以前はなかった行動だ。気ぜわしく毎日ドタバタと生きている人間どもをどう見ているのだろう。何事にも我関せずを貫くミーちゃんが羨ましい。

猫は霊的ステージが高く、人間の次くらいだと聞いたことがある。あの人間を見透かした様な態度は、なるほど納得がいく。

猫を見ていると、我々人間は、悩みや苦労、悲しみを勝手に作り出しているのではないかと思ってしまう。猫はその置かれた環境に合わせて生きている。それ以上でも以下でもない。ミーちゃんの態度の変化も、環境の変化に対応しているだけかもしれない。幸とか不幸とかという意識はなくて。

必要な分だけの餌を食べて、後は大体寝ている。ミーちゃんの仕事は何だろう。母を癒すことが仕事の様だ。それで餌を貰えているのだから。

ではその餌さえ与えていない鉄人は、タダでミーちゃんに癒してもらっているのだ。他の家族も然り。これは感謝せねばならぬな。

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2014年09月11日

誕生日会。

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57歳になってしまった。今夜は一日遅れの鉄人の誕生日会を、近所の小料理屋でやった。この店は去年も鉄人の誕生日会をしている。

去年と違うのは家族が一人増えた。鉄人の母親である。家族5人で鉄人の誕生日を祝ったのだ。この店の店主、実は今年交通事故を起こし死にかけている。何とか元気になり店を再会して久しぶりに会ったことになる。鉄人も以前脳出血で死にかけたので、「悪運同盟」と名付けることにした。

我が家の誕生日会は、誕生日を迎える本人以外が割り勘で支払うというやり方をしている。沢山飲んだり喰ったもんが儲けなのだ。今年誰が一番得したかというと、何とお袋だった。

魚料理に目がないお袋は、誰よりも沢山食べ、孫の分まで食べようとしていたのでかみさんに注意されるという一幕もあった。こりゃ当分お迎えは来ないな。

年に一度の顔晒しである。隣でふざけている馬鹿な若者ふたりは決して鉄人の息子たちではない。昨日のハードワークの疲れが取れず、食事会の後も仕事があるのだが、ともあれ有り難い夜であった。
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2014年09月09日

千載一遇。

「中秋の名月」

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飛行機が月に飛び込んだ!!まさにそんなシーンだった。今夜は中秋の名月である。その夜にふさわしい見事な月が、鉄人のスタジオから見えていた。

何時もの見慣れた風景なのであまり写欲が湧かなかったのだが、折角の名月なので一応撮っとくか程度の軽い気持ちでカメラを月に向かって構えた。

意外と思われるかもしれないが、手持ちである。月は意外に明るいのでシャッタースピードが稼げる。それと夜だからと下手に三脚を使ってスローシャッターを切ると、月が動いて歪んで写るのだ。

満月はそのまん丸い形が命。増感してしてシャッタースピードを速くする。そうすれば手持ちの望遠でもブレることなく写真が撮れるのである。それと月の露出がオーバーにならない様に気をつけたい。

気楽な気持ちでカメラを構えた先に飛行機が飛んで来た。夜なのでその形は見えず、翼に先に付いているライトの赤い点滅が飛行機の存在を教えている。

そしてしばらくしているとその点滅が月に向かっているではないか。鉄人思わず独り言を言う。「そのまま月に飛び込め!!」

次の瞬間、その赤い点滅は飛行機のシルエットになり月に飛び込んだのである。

千載一遇である。中秋の名月に浮かぶ飛行機のシルエット。計算すれば撮れるかもしれないが、たまたま撮れたにしては出来過ぎである。

カメラを手にしているとたまにこんなことがある。
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2014年09月08日

後遺症。

「宮島原始林」

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足が筋肉痛なのである。特に太ももの前部分の筋肉がすこぶる痛い。歩く度に痛みが出るので、どういう風に歩けば痛くないかを思案し、ペンギンの様に歩幅を狭くしてみた。多少楽になるのだが、その姿はペンギンそのもの。カッコ悪いのである。

この足の痛みは、昨日の宮島の撮影の影響である。去年の12月17日のブログに書いているのだが、その日も宮島の弥山で撮影をしている。「水分不足」による足の硬直でクライアントに多大な迷惑を掛けてしまった苦い経験を繰り返さない様に、今回はそれなりに準備はしていた。

暑いので水分補給はしっかりと。前回は不必要なくらい撮影機材を持っていって重すぎたので、カメラ1台、レンズ2本のみ。かみさんも山登り気分で付いて来てくれた。

でも結局、再び足が硬直したのである。それも同じ場所で。原因は水分不足や過労だけではなかったのだ。それは極度の緊張から来たものだと気がついたのである。

その撮影場所は、落ちたら終わりになるかもしれない危険な場所だったのである。大きな岩がむき出しになっていて、大変に滑りやすい。一度滑れば掴まるものがないので、20〜30mほど滑落してしまうのだ。

ただでさえ危ないのに、それまでの山中の移動で足が疲れている。おまけにカメラを持っている。ついでに日頃の運動不足、さらに会社員なら定年近いおっさんである。危険度は益々上がる。

なので極度の緊張にさらされたのである。でも仕事だから受けた以上やらなければならない。撮影は何とか済んだがその代償として足が再び硬直してしまったのだ。前回と違うのは、それまでの過程が前と比べ比較的楽だったので、しばらく休んでいたらどうにか動けた。

帰り道は足の痛みはピークだったが、緊張からの硬直とは違うので歩くことは歩けた。その道中はかみさんからの
励ましがあるはずもなく、とっとと先を行くかみさんに追いつく体力も気力もなく、ただただ帰巣本能だけで生還したのである。

今日は後遺症に泣いている。プロとしては口笛でも吹きながら、あっさりと難しい仕事でもこなしたいという美学が鉄人の中にはある。忸怩たる思いなのである。



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2014年09月06日

偶然。

「微笑み」

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今日ある方の選挙ポスター用の写真を撮っていた。彼はこの度の土砂災害でボランティアの陣頭指揮を執られていたそうである。

驚いたことにそのボランティアをされていた場所が、鉄人夫婦が活動をしていた場所とまんま同じだったのである
。寸分違わない場所で活動をされていた。

その場所には鉄人の知人のカメラマンが住んでいたので、その場所でボランティアをすることに決めたのは以前ブログに書いたのだが、その知人の家が今回選挙ポスターを撮影した政治家のボランティア活動の拠点だったのである。

これには流石に驚いた。その政治家は自宅が近い訳ではない。たまたま被災した場所に知り合いがいたから駆けつけた様である。

鉄人も被災地からは遠いところに住んでいる。たまたま被災した場所に知人がいたからその場所を選んだに過ぎない。ところがふたりのその知人というのが親子の違いはあれど同じ家族だったのだ。

不思議なことである。もうひとつ不思議なことがある。鉄人がボランティア活動をしていた時、その政治家と一度も会わなかったのである。

彼は災害があった翌日から10日間、一日も休まず現地に駆けつけていたそうである。鉄人もその期間に二度足を運んでいる。同じ場所で活動をしている訳だから会うはずなのに出会わなかった。

同じところで活動した者でしか分からない会話をしていて、ふたりは会っていない。これも違う意味で偶然である
。ただその政治家に鉄人が今までより親近感が湧いたことだけは確かである。

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2014年09月05日

自殺について。

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今日の中国新聞に、「世界の自殺者」の数の記事が載っていた。その数、推定80万4000人、静岡県の浜松市の人口と同じ数の自殺者が毎年出ていることになる。

よくテレビのニュースなどではテロの恐怖を伝えているが、テロの犠牲者とは比較にならないほどの数の人々が自ら命を絶っているのである。

日本の自殺率は、世界の中でもトップクラスである。世界有数の経済大国で、その豊かさを享受しているはずなのに、自殺者は後を絶たない。

自殺の原因は、精神疾患や金銭問題、病苦が多い様だが、戦争や災害を経験した人の自殺率も高いらしい。

仏教では自殺を禁じている。理由は割愛するが、今日は「人は何故、自殺するのか」を、仏教の観点から考えてみたい。

鬱病を始めとする精神疾患を例にとってみると、精神疾患になる原因として、自分の考えている理想と現実とのギャップがある。言い換えれば自分の価値観が通じないから、精神的に苦しみ延いては病むのである。

そもそも己の価値とは何だろうか。どんなに努力しても頑張っても最後にあるのは「死」である。いずれ消えてなくなるものに価値などあるのか。己に限らずすべては変化消滅していく「無常」のものなのに。

「無価値である」。そして「存在とは苦しみ」であり「空しい」ものだ。と仏陀は説かれたのである。

自分には特別な価値があり、人生とは楽しく喜びが溢れるものだ。と、我々は考えている。しかし現実は苦しみが多く、やがて老い最後は確実に死ぬのである。ここにギャップが生まれるのだ。

「自分だけ不幸でこんなに苦しんでいる」と言う人がいる。苦しんでいない人がいるのだろうか。彼の松下幸之助が晩年吐露した言葉がある。「若さが欲しい、他には何もいらない」。あれだけ成功を収め、地位も名誉も富も手に入れた彼が、「何もいらない若さが欲しい」と嘆いたのである。

で、彼はそれを手に入れたのであろうか。その言葉から間もなくして彼はこの世を去った。

「人生は短い」そして自殺などしなくても「必ず死ぬ」のである。ならばその短い時間の間をどう穏やかに生きていくか。すべてが無価値だと思えれば気持ちが楽にならないだろうか。

「自分なんか大したことない」と思えれば苦しみの原因になっている執着も減っていくのではないだろうか。

すべては現象に過ぎない。そして現象は一時も止まることなく変化していく。きれいなシャボン玉もすぐはじけるのだ。

死にたくなる者は、この真理に気づかず、何も無くならない。変化するはずがない。壊れるはずがない。死ぬはずがない。と思って生きているのである。でも現実はすべては変化し消えて無くなるのだ。己への価値が高い者ほどその乖離に苦しむ。そしてその苦しみから逃れる為に自殺しようとするのだ。

だから仏陀の教えを学び理解し体得するということは、こころの平安を手に入れる為にはこれ以上のものはないと鉄人は信じている。そして無数の自殺予備軍に、仏教を学んで頂きたいと切に願うのである。

参考 根本仏教講義 アルボムッレ・スマナサーラバンテー



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2014年09月04日

エンゲルベルト・フンパーディンク。

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昨日の美空ひばりに味をしめた鉄人は、昔好きだった歌手をYouTubeで探してみることにした。さて本日の歌手は、エンゲルベルト・フンパーディンク。若い人はほとんど知らないと思う。

鉄人が中学の頃の英国を代表するポピュラー歌手である。柔らかみのある美声と圧倒的な声量、まさに圧倒されたのである。エキゾチックな美男で、当時女性ファンにモテモテであった。

彼の曲でその頃鉄人が知っていたのは、「太陽が燃えている」の一曲のみ。シングルレコードしか買うお金がなかったので、この曲を繰り返し繰り返し延々と聴いていたことを覚えている。歌詞カードを見たわけではないのに、英語の歌詞を諳んじていたほどだ。意味など分からず。

鉄人は小細工無しの朗々と歌うストレートな歌い方が好きである。エンゲルベルト・フンパーディンクはその代表と言えよう。外連味の無いその歌い方は、昨今の日本人の歌手にはなかなか見当たらない。

日本人歌手では尾崎紀世彦が好きなのだがよく似ている。フンパーディンクは今年で77歳になる様だが、驚いたことにまだ現役である。あの圧倒的な声量は流石にいささか落ちたが、その分歌の表現に深みが出て来ている。良い歳の取り方をしている様で、YouTubeで彼の近況を知り、元ファンとしては嬉しい限りである。

「太陽は燃えている」以外に、「リリース・ミー」「慕情」も良かった。ひとりカラオケに行ってみたくなったのである。

Every winter,every summer,every fall~♪


https://www.youtube.com/watch?v=ngv7U1H3XgA
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