
朝、天台宗の阿闍梨だった故酒井雄哉氏の千日回峰のDVDを観ていたら、鉄人も急に歩きたくなった。
千日回峰は比叡山の峰々を千日掛けて歩き回る行の一種、「歩行禅」というものらしいのだが、「行」としてはともかく、鉄人も自然の中を歩くのは決して嫌いではない。
実際、天台宗のお寺で坊さんの見習いをしていた頃は、毎日山の中を歩き回っていた。それで何かを得たかどうかは分からないが、自然を体感出来ていた様な気はする。
出掛けるならちょっと山っぽい方が良いかな思い近くの小高い団地を選んだ。別に山道ではないが坂ばかりである。かみさんも「行ってやってもいいよ。」と言うのでふたりで出かけた。
肌寒いが風はなく、散歩には好条件である。数年前はよくふたりで散歩していたコースなので、その頃を思い出しながらの楽しい散歩になった。
千日回峰とは比ぶべくもないが、歩くことには変わりはない。これからはもう少し歩く機会を増やしてみたい。仏陀はどのようなお気持ちで各地を歩かれておられたのだろうか。
写真は散歩の途中で撮った我が街である。もう、20年も暮らしているんだなあ〜。