2009年12月24日

日々是好日。

Photo 吹雪の鎮守様
hjubukinotinjyusama.jpg

「日々是好日」みなさんがよくご存知の言葉です。多くの方は「ひびこれこうじつ」と読まれていると思いますが、初期仏教では、「にちにちこれこうにち」と読んでいるようです。 
 
初期仏教の経典のひとつで、そのまんま「日々是好日」経と呼ばれています。意味としては、「今日という一日が良い日でありますように」とか「ありたい」「あった」みたいなものになりますが、初期仏教ではそれだけでは足りないと説きます。

それは、「好日」の定義が個人個人によって異なるからです。ですからそれとは別に人間としてきちんとした生き方が有る訳で、その生き方を実践して初めて「日々是好日」が完成する訳ですね。

ではそのお経の一説を披露します。

「日々是好日」経

過去を追いゆくことなく また未来を願いゆくことなし

過去はすでに過ぎ去りしもの 未来はまだ来ぬものゆえに


現に存在している現象を その場その場で観察し

揺らぐことなく動じることなく 智者はそを修するがよい


今日こそ勉め励むべきなり 誰が明日の死を知ろう

されば死の大軍に 我ら煩うことなし


昼夜怠ることなく かように住み、励む

こはまさに「日々是好日」と 寂静者たる牟尼は説く


我々は過ぎた過去のことを思いだしては、後悔したり思い煩ったり、怒りの感情を持ったりしています。またまだ来ていない未来に、不安を抱いたり逆に根拠のない希望を持ったりして暮らしています。

今を生きていながら、今を全然観ていない。悩みや苦しみは、今瞬間のことではなく、過去や未来を思い煩って起こるものだということ。

今一瞬を客観的に冷静に対処する。それを怠ることなく昼夜励むことこそが、悩みや苦しみのない本当の意味での「日々是好日」になると、寂静者(悟りを開き安らぎの境地に達した人)たる牟尼(おシャカさま)は説くのです。

鉄人も過去の出来事への後悔や将来への不安。そんな今この瞬間に存在しないものに対して、こころを砕いて悩んだり苦しんだりしている訳です。

この経典には、今日を良き日にする為の大切なヒントが書かれてあります。後は実践です。やはりおシャカさまには教えられることばかりです。


参考書 アルボムッレ・スマナサーラ著 悩みと縁のない生き方
posted by masa at 00:15| Comment(0) | 仏教夜話
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。