2009年09月01日

修行はつらいよ 第11話 <ノコギリのたとえ>

Photo 紅い絨毯
akaijyuutan.jpg

おシャカさまの教えの中で、超ど級に凄まじいのがこの「ノコギリのたとえ」です。このたとえこそが仏教の真髄を成しているといっても過言ではないでしょう。 
 
このたとえはおシャカさまの言葉を直接一言一句間違えずに記したと言われている古い経典の中にあります。

内容はこんなです。

「たとえ自分の身体が、誰かにノコギリで引き裂かれようとも けして怒ったりしてはいけません」

もう考えられないでしょう。ノコギリで自分の身体をガリガリやられるんですよう。鉄人にも考えられません。

でもおシャカさまをはじめ悟りを開いた方々はこの心境に達していたのですねえ。

おシャカさまの教えの中に「三毒」というものがあります。この「三毒」とは、

・何でもかんでも欲しがること。
・怒ること。
・本当のこと(真理)を知らないこと。

の三つです。

この三つの猛毒で人類は滅亡の一歩手前まで来ているのですね。その内の「怒ること」に対する戒めが「ノコギリのたとえ」になる訳です。

お釈迦さまはこの「怒り」に対して徹底的に反対しています。例えばドラゴンボール。あの漫画は相手に理不尽な攻撃をされたことに対しての「怒り」を超パワーに変えて戦うというような内容ですね。勧善懲悪。敵を蹴散らす主人公の大活躍に世界中の子供や大人までもが夢中になっています。

この「正義の怒り」。仏教では認められません。どんな理由があろうともけして怒っちゃやあよ、という態度なのです。

何故でしょう。人間、「怒り」によって一番被害を受けるのは、実は自分自身だからです。「怒り」によってこころも身体もボロボロになりますよ。と、おシャカさまは警告するのです。

大抵人間関係は「怒り」によって崩れていきます。これ真理です。身体もストレス(実は怒り)が引き金になり様々な病気を誘発することは周知の事実ですね。

このように「怒り」を発することで得することは何にもないよ、ということになりませんか。ですからあんな恐ろしい譬え話にして「怒ること」を強く強く戒めたという訳です。

では「怒り」をなくするためにはどうすれば良いか。これとんでもなく難しいですよね。今まで誰もがそれを出来ているんだったら戦争なんか起こんない訳ですよ。

鉄人も到底無理。ほとんどの人はまったく怒らないということは不可能だと思います。ですから「怒るな!」と言われて、「そうだよなあ」と思っても現実的には極めて難しいのです。

でも「怒り」は猛毒というのも事実。どうすれば良いにでしょう。それなら「怒り」の芽を摘むということが大切だと思います。

それもなるべく早く。「怒り」は増幅するという習性がありますから、ダメージを少なくするには、怒りが始まったばかり、なるべく「怒り」パワーが小さい内にさっとその炎を消すのです。

そのためにはどうすれば良いのか。そこで大切になってくるのが「気づく」という行為。いわゆるヴィパッサナー瞑想でいうところの「サティ」になる訳です。

「あっ、今自分は怒り始めている」ということに「気づき」を入れるのです。そして気が付いた瞬間、意識を怒りの対象と別のところに移すという作業をやります。

自分の中で「怒り」のイメージを膨らませない。このことが重要になるのです。人間は何年も何十年も前に起こった出来事に対しても怒りの感情を抱くことが出来ます。そしてそのことをずっと根に持っていて、とっくに過ぎたことなのに不快な感情を持つのです。

イメージや妄想ですから、頭の中で何回もその不快さを反復出来る。その行為は現在の自分のこころや身体にダメージを与えることが出来ます。そのくらい「怒り」は恐ろしいものです。

そういう理由で「怒り」を逃がすという行為をしないと、怒りを正面で受け止めてしまっては、あまりのダメージに自分自身を完全に破壊してしまうということにもなりかねません。

そこで「気づき」という行為で「怒り」を逃がす訳ですが、この「気づき」ちょっと訓練は必要なようです。習慣になってないと瞬間的に「気づき」という客観的行為に意識をもっていくというのは意外に出来ません。大概の場合、人は主観的にものごとを見ているからです。

鉄人は自分で実験をしています。やはり「怒り」の感情は出ます。でも「気づく」ことで「怒り」に対して早めに対処出来るようになり、怒りが大きくなることは少なくなったようです。

って思ってるのは自分だけ?

広島ブログ
posted by masa at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 修行はつらいよ
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