2009年04月06日

古木鳴鵙図


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この水墨画は、あの剣豪宮本武蔵の作品です。超有名な作品ですのでご覧になった方も大勢おられるでしょう。作者の宮本武蔵も日本人なら知らない人はいないと言っていいくらいの、歴史上の人物ですね。

ただ剣豪としてのイメージがあまりにも強く、画家としての宮本武蔵のイメージがなかなか湧いてこないのも多くの人が感じていると思います。鉄人も宮本武蔵といえば、必ず出てくるのが佐々木小次郎との巌流島での決闘です。それと五輪の書あたりでしょうか。最近ではバガボンドという大人気の漫画でも取り上げられていますね。

世界的に見ても宮本武蔵ほど名前が知れ渡っている歴史上の日本人は数える程しかいません。それも他の歴史上の日本人は、将軍であったり、政治家であったりと地位が高い人物がほとんどです。その中で武蔵の場合はというと、特に武勲を上げた訳でもなく、国を治めたりした訳でもなく、言ってみれば一匹狼、アウトローの雰囲気がします。

剣豪といえば聞こえがいいですが、決闘を続けているということは、人殺しを続けているということです。一般人の感覚から言えば、相当血なまぐさい人生です。しかし武蔵は日本人に抜群の人気があります。

武蔵の生涯は不明な部分も多くあるのですが、映画やドラマなどで取り上げられ、今や不世出のヒーローになっています。彼の何処にそんなに魅力があるのでしょうか。鉄人は剣の道の方はよく解りませんが、この水墨画を観た時、やはり武蔵はただ者ではないと確信しました。

この水墨画の題名は「古木鳴鵙図」(こぼくめいげきず)と言います。「鵙」(げき)とは「もず」のことで、「古木でもずが鳴いている図」という意味になります。

鉄人は画家を目指して、絵画を習っていましたので、自分では上手に描けませんが、他人が上手なのは解るつもりです。水墨画というのは書き直しがきかない一発勝負。そのため描く為の精神性、描く時の精神統一が非常に大切になります。

この水墨画を観ていると、その揺るぎの無い精神性が見て取れます。筆に迷いが無い。無駄な装飾が無い。画面を走る緊張感は、この瞬間のもずの行動を見事に捉えていると思います。この後、もずは獲物を捕らえる為の行動を起こしているでしょう。それは武蔵が決闘で相手を一太刀で倒す前の緊張感の中の静寂にオーバーラップしてきます。

そして細い一本の枝に停まる一羽の鳥。これは孤高の人生を生きた武蔵そのものです。ですからこの絵は武蔵のある意味自画像とも言えるような気がします。

これだけの緊張感を持った静かな絵を観ることはなかなかありません。それは画家がそれだけの精神的高見に到達しないと描けない訳で、それだけの人物が歴史上でもどれだけ居たでしょうか。

これだけの絵が描ける人物。宮本武蔵という人物は本当にどのような人間だったのでしょう、興味が尽きないですね。


今日の体重         65.2kg

今日の歩数         4,000歩

今日の食事   朝     カレー
              トースト    1枚

        昼     中華丼

        夕     にぎり寿司   1パック
              うどん
              煮物
              サラダ
              水       2,000cc


        1,700キロカロリー
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