2008年11月28日

Y字路


Y字路.jpg

この絵は横尾忠則の「Y字路シリーズ」の中の一枚である。鉄人が今までブログで紹介して来た画家は、皆この世にいないので、現役代表として横尾忠則に登場してもらった。この横尾「登場」という言葉がよく似合うほど、70才を超えた今でも非常に元気である。創作意欲は益々盛ん、そして作品自体も年齢を重ねる程に良くなっていると鉄人は思う。

鉄人は若い頃グラフィックデザインを齧っていたので、横尾忠則は憧れの存在であった。彼は若い頃より頭角を現し日本のデザイン界の若い旗手として大活躍していたが、1980年にニューヨークで観た「ピカソ展」に衝撃を受け画家宣言をしている。

2〜3年前、広島現代美術館で「横尾忠則展」をしていたので観に行った。全館埋め尽くす程の圧倒的な作品の量は、これひとりで全部描いたんだろうかと思わせる程、今まで鉄人が観た絵画展の中では突出していた。その中でひと際鉄人の目を引いたのが「Y字路シリーズ」の絵画群である。この「Y字路シリーズ」横尾の作品群の中でも最も人気があるシリーズで、横尾本人も今一番力を入れて作品作りをしているそうだ。

街の中にある何の変哲もないY字路が、横尾の手に掛かるととんでもないアートになる。鉄人だって日頃Y字路は見て来ているはずである。こうやってアートのされると「やられた!」という気分になる。今後はY字路の絵を描いても写真を撮っても横尾スタイルになるからである。

シリーズの中では、バックが漆黒の闇になっている作品が好きである。Y字路に立つと左右どちらに行けば良いか迷ってしまう。人生は考えてみればほとんどの場合二者択一している。そして立ち止まってはいられないから、左右どちらかを選ぶのである。そして結果はどちらが良かったか永遠にわからない。その選択する場面が、バックを暗くすることで、より印象的に見えるのである。
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