2014年10月02日

度胸。

「千手観音」

写真.JPG

「度胸」とは不思議なものである。今、ある大企業の社員の方の撮影を連日しているのだが、その中に大勢の外国人がいることは前回のブログで述べた。

鉄人は英会話が苦手だし普段話す機会もないので、何かで外国人と話す様な事態になればビビって完全にテンパってしまう。

以前、スリランカの僧侶と英語で話したことがあったのだが、緊張で何を話したか覚えていないほど頭が真っ白になってしまった。当然鉄人の英語は相手にほとんど通じなかったのは言うまでもない。

ところがである。今回の様な撮影の仕事ではそういうことにならないのだ。カメラマンの意思が通じないと良い写真は撮れない。悪い出来ではギャラはいただけない。そんなときは不思議に度胸が据わる。

こちらの思いをどうにかして相手の外国人に伝えようと、集中力は増し必死になるのだ。勿論拙い英語であるから言葉だけでは完全にはこちらの思いは伝わらない。だから身振り手振りで懸命にどのような写真を撮りたいのかを相手に説明する。そうするとものの見事にこちらの意思が完全に通じるのである。

空撮のときなども度胸が据わる。鉄人飛行機も大の苦手である。プライベートでは全く乗らない。あんなでかい鉄の塊が空を飛ぶなんて鉄人の中ではありえないと思うからだ。

ところが仕事になると全く平気になる。鉄人の頭の中はどうやれば良い写真が撮れるかで占領されてしまい、恐怖心が入る隙間がなくなるのだ。

セスナは勿論、ヘリにも何度も乗った。山腹に迫り急旋回することもあれば慣れていないパイロットなら断る様な強風の日に飛んだこともある。後から思えば結構危険な行為なのに不思議なことに怖いと感じたことがない。

同じ自分の心なのにこの違いはどうしてだろう。多分、仕事となれば別のスイッチが入るのではないかと思う。今御嶽山では突然の噴火で亡くなられた登山者を、自衛隊員や消防隊員が自らの危険を顧みず、懸命の捜索をしている。

「早く肉親の元へ亡骸を還したい。」という思いでされているのだが、これが彼らの仕事だからでもある。仕事でなければまずやらない。仕事だから度胸が据わるのだ。

仕事とはそういうものだと鉄人は思うのである。
posted by masa at 20:49| Comment(0) | 日記
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