「女性にカメラやスマホを向けただけ、シャッターを切らなくても警察に捕まります。」これが今の世相である。
正直カメラマンの仕事が成り立たなくなりそうである。例えば、鉄人お祭りの撮影の仕事を受けることがある。お祭りだから踊り子や見物人でごったがえする。祭りの熱気を捕らえるには、それこそ機関銃の様にカメラを連写する様になる。
そこには多分女性もいるだろう。その女性にカメラを向けている意志がなくても、その女性に訴えられれば鉄人は逮捕される可能性があるのだ。
許可を貰って撮影をする場合も当然あるのだが、そんなときは相手が既にカメラを意識しているので大体面白い写真にはならない。素の表情はカメラを意識していない場合の方が出て来るものだからだ。
残念ながら普通の撮影か盗撮かの線引きは難しい。カメラマンはシャッターチャンスが命なので、その様なチャンスが巡ってくれば、躊躇なくシャッターを押す。それがカメラマンの「性」(さが)である。
そこに盗撮という意識がなくても、相手が不愉快な思いをすれば、結果的に「盗撮」という犯罪が成立することになる。
今日の写真である。カンボジアのアンコールワットで撮影したものだ。若いお母さん同士が楽しそうに談笑している。「いいな」と感じた瞬間もうシャッターを押していた。その間1〜2秒である。そして今、その切り取られた「一瞬」が作品として目の前にあるのだ。
こんなとき、お母さんが鉄人に気がついて、もし訴えたとしたらどうなる。日本なら鉄人、逮捕されるのである。写真を撮られ、不快な思いをさせられたことがある女性も沢山いると思う。訴えたい気持ちも勿論分かる。難しい時代になったものである。
「盗撮」のニュース記事にひょっこり目が行きまして、こりゃあ大変なことだと思いました。鉄人さんもUPされていたのですね。失礼しました。
このことを一体どれだけの人が認識しているでしょうか。世の中にカメラ(カメラ的機能のある物全て)は無数と言って良いくらいあります。女性に限らず誰かが 「盗撮だ!」と叫んで、警察官がその声を聞いて駆けつけるか、叫んだ本人がカメラを持った人を警察に突き出せば、現行犯として逮捕されることのようですね。
シャッターを押そうと押すまいと関係ないと言うので、今のところ対策を考えつきません。
小生がアップしたのは、師匠様のブログを拝読した後です。失礼をしましたのは小生の方ですが、撮影を生業としている者にとりまして考えさせられる内容でしたので、あえてアップさせていただきました。申し訳ございません。
仕事で年がら年中写真を撮っている訳ですから、何時何処で「タイホ!!」されるやも知れません。結構ヤバいですよね。
ただスマホを構えているより、ゴッツイデジイチを構えている方が安全な様です。
そしてこっそり撮るより堂々と撮る。そこら辺はプロが持っている雰囲気みたいなもので、意外と大丈夫みたいですね。
でもそれも相手次第という危うさ。最近、街の中で写真を撮ることがめっきり少なくなりました。残念ですが・・・。対策は「写真を撮らない」。究極的にはこれしかないようです。