2014年09月01日

難しい時代。

「午後の語らい」

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「女性にカメラやスマホを向けただけ、シャッターを切らなくても警察に捕まります。」これが今の世相である。

正直カメラマンの仕事が成り立たなくなりそうである。例えば、鉄人お祭りの撮影の仕事を受けることがある。お祭りだから踊り子や見物人でごったがえする。祭りの熱気を捕らえるには、それこそ機関銃の様にカメラを連写する様になる。

そこには多分女性もいるだろう。その女性にカメラを向けている意志がなくても、その女性に訴えられれば鉄人は逮捕される可能性があるのだ。

許可を貰って撮影をする場合も当然あるのだが、そんなときは相手が既にカメラを意識しているので大体面白い写真にはならない。素の表情はカメラを意識していない場合の方が出て来るものだからだ。

残念ながら普通の撮影か盗撮かの線引きは難しい。カメラマンはシャッターチャンスが命なので、その様なチャンスが巡ってくれば、躊躇なくシャッターを押す。それがカメラマンの「性」(さが)である。

そこに盗撮という意識がなくても、相手が不愉快な思いをすれば、結果的に「盗撮」という犯罪が成立することになる。

今日の写真である。カンボジアのアンコールワットで撮影したものだ。若いお母さん同士が楽しそうに談笑している。「いいな」と感じた瞬間もうシャッターを押していた。その間1〜2秒である。そして今、その切り取られた「一瞬」が作品として目の前にあるのだ。

こんなとき、お母さんが鉄人に気がついて、もし訴えたとしたらどうなる。日本なら鉄人、逮捕されるのである。写真を撮られ、不快な思いをさせられたことがある女性も沢山いると思う。訴えたい気持ちも勿論分かる。難しい時代になったものである。

posted by masa at 20:43| Comment(2) | 日記