写真は一見何の変哲も無いただのドアである。昨日、スタジオに付けてもらった。以前はドアの向こうは事務所でシャワーカーテンで簡易に間仕切りをしていたのだが、母親の部屋になったのでちゃんとしたドアを付けることにしたのだ。
昨朝、建具屋さんに来てもらって付けてもらったのだが、やはり職人は良い。鉄人、職人が好きなのだ。このドア
、枠は大工さんの手による。いわゆる共同作業である。ただのドアではあるが、その仕事の何処にも齟齬がない。
ドアの開閉は極めてスムーズで、母は感嘆していた。
今回お願いした大工さんも建具屋さんも大ベテランの人たちで、職歴は60年と伺い驚く。15歳でこの世界に入り御歳75。今だ現役である。素晴らしいことだ。
彼らベテラン職人の特徴は、技術の高さは勿論のこと、無駄が無い。仕事が早い。時間を守る。ボラない。余裕がある。誇りがある。そして楽しそうである。
鉄人も職人である。彼らの生き様は手本なのだ。実は今回の仕事、最初は別の工務店に頼んでいた。大工の知り合いがいなかったので、友人に紹介してもらったのだ。だが忙しいのか見積もりをくれた後一向に連絡がこない。痺れを切らした鉄人は、近所の世話役の人にお願いし、今回の職人さんたちに来て頂いたのである。
レスポンスも素早く見積もりも随分違っていた。後の方が大分安かった。また見積もりの詳細も明解そのもの、一点の曇りも無い生き方をされている証拠である。
先に紹介してもらっていた工務店がモタモタしていたからご縁が出来たのである。まさに塞翁が馬と言えよう。
今日、直接お金を支払ったのだが、その際お米を少々いただいた。近所で出来た美味しいお米らしい。かみさんのハートを一瞬で掴んでしまった様だ。することがさりげなく気が利いている。
職人は良いのだ。