2014年02月02日

強運。

写真.jpg

今日は、かみさんとある出版記念パーティに出席していた。パーティといっても大袈裟なものではなく、関係者が集まり野菜料理のランチを楽しむというささやかなものであった。

そのパーティでは、食事の他にビンゴゲームが用意されていたのだが、そのビンゴゲームでの一コマである。ビンゴゲームであるから、当然賞品が用意されている。更にお楽しみとして商品券も用意されていたのだ。

賞品や商品券は紙袋に入っているので外から見ても分からない様になっている。だから最初にビンゴになっても、必ず欲しいものが手に入るとは限らないのだ。

こういう時のかみさんは、恐ろしいほどの集中力と無類の勝負強さを発揮する。今日の狙いは、今回の特賞に値する五千円の商品券だけであった。さてゲームが始まって三番目くらいの早さで彼女はビンゴになった。

そして賞品の入った袋が並んでいる場所までいくと、何の迷いもなくひとつの小さな袋を選んだのである。それから隣の席に戻り、袋を開けたら、ありきたりの粉石けんと共に、封筒が入っていた。

彼女の眼が光る。彼女は確信した様に封を切る。そして中から出てきたのは、何と!!一点勝負のあの五千円の商品券だったのである。かみさん狂喜。鉄人は唖然。真夏の夜の夢ならぬ真冬の昼の夢である。

しかしかみさんに言わせると、決して偶然ではない。目算があったと言う。まず小さめの袋を選ぶこと。地味目の袋を選ぶこと。そしてその袋を取ったときの主催者の反応を見ること。らしい。

その小さな紙袋に彼女が手を掛けたとき、主催者が「それでいいんですか?」と訊いたらしいのだが、そのときに相手のわずかな動揺を見て取ったという。その瞬間彼女は、「この袋には何かある」と確信したらしい。そして実際に特賞が当たったのだ。彼女が潜在的に持つ恐ろしいほどの集中力と無類の勝負感が、いかんなく発揮された訳である。

大分前であるが、これと同じ様なことがあった。盆踊りの大抽選会でのことである。特賞がテレビ、一等が自転車となかなか豪華であっあのだが、それらには眼もくれず彼女の狙いはただひとつ、米であった。そしてその狙い通り米が当たったのだ。得意満面な彼女に恐れ入ったものである。

さて今回のビンゴゲームの鉄人の成績はいかがであったか。次々にビンゴの声が上がる中、鉄人の番号はなかなかコールされず、最後から2番目くらいの遅さでビンゴになった。

しかし鉄人には狙いがあった。今日のかみさんの強運にあやかろうと、かみさんを賞品の袋が並べてあるところまで連れて行き、かみさんに袋を選んでもらうという作戦に出たのである。

この案には、我ながら頭が冴えてると自画自賛したのだが、ここで予定外のことが起こった。何とかみさんがトイレに行ってしまったのだ!!無類の勝負弱さの鉄人は、仕方なくかみさんの例に習い小さめの紙袋を選んだ。

そそくさと席に戻り袋を開封したら、そこには「ホッカイロ」一袋と小さな入浴剤が入っていたのである。それはそれで悪くはないのだが、かみさんとの差は歴然である。トイレから戻ってきたかみさんのちょっと意地悪な慰めにいささか憮然とはなった。

今回かみさんの恐るべき感の良さを見せつけられたのだが、悔し紛れに最後に一発言ってやったのである。

「旦那を選ぶ感だけは外したな。」


posted by masa at 22:49| Comment(2) | 日記