2013年09月01日

ひとりたこ焼き。

「たこ焼き」

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かみさんがテーブル越しにたこ焼きを焼いている。ひとりたこ焼きである。

今日は日曜、トーストとハムエッグの遅い朝食を摂った鉄人はサンデーモーニングのスポーツコーナーを観ていた。その時かみさんが突然卓上用たこ焼き機でたこ焼きを焼き始めたのだ。かみさんのもっと遅い朝食、いやブランチである。

鉄人は昼食も食べる、かみさんは食べない、その差だ。だが朝からひとりたこ焼きを始めるとは意外だった。どうしても食べたかったのだろうか。鉄人はあまりたこ焼きを食べない。お好みソースがあまり得意じゃないからだが食べれない訳じゃないので、朝食を食べる前に訊いてくれよとは思ったが。満腹じゃ食べれないじゃないか。

ともあれ目の前で無心にたこ焼きを焼いているかみさんの顔を観ていると何故か笑ってしまった。何の苦労もなさそうなその屈託のない表情に笑ってしまったのだ。勿論実際には苦労も心配事もある訳だが、人間好物を目の前にするとこんな表情になるんだなぁ〜とほっこりしてしまったのである。

多分その瞬間彼女は不幸という感覚はなかったはずだ。人間無心に自分が好きな事をしている時にはそれを特別幸福だとは認識しないかもしれないが、不幸だとは思わないと思う。

でもそれが本当は幸福なことではないかなと鉄人は思うのだ。津波で家族を亡くしたある少女が、「普段の何でもない当たり前のことが本当は物凄く幸せなことだった。」とテレビのインタビューで話していたことがある。

幸福を求め過ぎると逆に不幸になりやすい。常に不満足な精神状態になるからだ。目の前のたこ焼きは形も歪だしお店のたこ焼きほど美味しくないかもしれない。でもでもこうして自分の好きなたこ焼きを自分で焼きながら食べれる。何でもない様なことだけれど、これも幸福のひとつの形であるのかなと、鉄人はしみじみと思うのである。



posted by masa at 11:58| Comment(0) | 日記